あなたの身体の不調は?気・血・水からみるお疲れのタイプ!
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『なんでこんなに肩がこるの?』
『身体がだるくてやる気が起きない』
『自分の体質からくる不調なのかな?』
って、感じることはありませんか?
一人一人体質が違いますし、出てくる不調も異なります。
現代社会は様々な健康情報が溢れていて、どれが自分の体質に合ったものなのかが分からないっていう方も多いです。
私自身、薬膳を勉強するまでは自分がどんな体質なのか、何が原因で心身の不調が出ているのかが
分からず、数年間悩んでいたこともありました。まずは、自分の体質がどんな傾向にあるのかを知った上で、
身体に入れる食事や心の在り方を変えていきながら、あなたに合った健康習慣を身に付けていくことが大切です。
中医学の考え方の一つで、人間の身体には『気・血・水』の三つの要素があり、
健康を維持するためには、この気・血・水が身体に滞りなく流れていることがとても大切だと言われております。
まずは、気・血・水の働きを一つ一つご説明しますね。
『気』は、
生命活動の源であり、最も基本的な物質、いわゆるエネルギーそのもの。
産まれた時に父母から受け継いだものである『先天の精』と産まれてから飲食物から得てきた『後天の精』によって、
気は作られています。血や水を運搬したり、身体を温めたり、外からやってくるウィルスなどの外敵から身体を
バリアする機能などがあります。
『血』は、
豊富に含んだ栄養を供給して、潤す作用があり、生命を維持する基本的物質の一つです。
精神状態を正常に保つのも血の働きとも言われております。血は動かない物質で、気の働きによって血は流れていきます。
血が滞ると、『瘀血(おけつ)』と言って、コリや痛み、肌荒れの原因とも考えられています。
『水』は、
津液とも呼ばれ、リンパ液、組織間液、涙、鼻水、唾液、胃液など、正常な分泌物(尿や汗)を含めて、
身体の中にある血液以外の全ての体液を言います。生命を維持するための基本物質の一つで、水は動かない物質の為
気の働きによって流れていきます。血と同じく、全身を潤すための重要な役割を果たしています。
では次に、この三大要素の滞りが起きると、どんな不調が出てくるのか?
該当する項目にチェックしてみてください。
【気が滞っているタイプ】
□ストレスでイライラしやすい
□月経前になると、胸やお腹が張る
□ため息をよくつく
□ゲップやおならが出やすい
□考え事をして寝付けないことがある
□環境が変わると便秘しやすい
□締め切りに追われる仕事をしている
【血が滞っているタイプ】
□顔色がくすみやすい
□肩こりや腰痛が酷い
□血行が悪く冷え性
□シミ、そばかすが多い
□肌荒れしやすい
□月経前に頭痛が出る
□月経痛が酷い
□月経血に塊がある
【水が滞っているタイプ】
□脚や顔がむくみやすい
□体が重だるく感じる
□お腹がチャポチャポと水の音がする
□頭全体が重たいような痛み
□尿量や回数が極端に少ない
□吹き出物が出来やすい
どのタイプに一番チェックが多かったでしょうか?
1つのタイプに限らず、2タイプに当てはまりました!って方もいらっしゃるかと思います。
全てのタイプにチェックが多かった方は、滞りが酷くてお疲れ度マックスですよー!
次に、タイプ別の解消法をお伝えしますね!
【気が滞っているタイプの方におすすめ】
・香りのある食材を摂る
(香草やセロリ、セリ、三つ葉、紫蘇、ジャスミンティー、かんきつ類など)
・香りは気を巡らせてくれるので、アロマを生活に取り入れてみる
・定期的にトリートメントなどで身体の外側から流れを良くしていく
・趣味や好きな事に没頭できる時間をとる
・カラオケで歌って声に出したり、気の置ける友人とおしゃべりする
【血が滞っているタイプにおすすめ】
・血液の流れを良くする食材を摂る
(黒豆、パセリ、玉ねぎ、なす、チンゲンサイ、いわし、あじなどの青魚)
・足浴や湯船に浸かって血流を良くする
・身体が冷えると血が滞るので、夏場は冷房を効かせすぎない様に。
冬場はレッグウォーマーや腹巻などを上手に活用して
・辛いものを適度に摂る。
イライラしやすい方や肝臓疾患のある方は取りすぎ注意!
【水が滞っているタイプにおすすめ】
・不要な水を排出させる食材を摂る
(冬瓜、きゅうり、スイカ、トウモロコシ、小豆、緑豆、もやし、こんぶなどの海藻類)※水分を排出させる食材は、
身体を冷やす作用があるため冷え性体質の方は摂りすぎに注意。温める食材と一緒に摂ったり、スープなど熱を加えた調理方法で。
・上半身のむくみには、入浴やサウナ、運動などで汗をかく
・肺の呼吸は水分代謝と関係が深いので、呼吸を深く意識する
・水分摂取量と排尿回数を意識する。夏場は汗をかくため排尿回数が冬場に比べると減るのですが、一日7~8回を目安に。
身体に出てくる不調は、この気・血・水の滞りだけが原因とは限らず、
不足して出てくる場合や臓器そのものが原因の場合がありますので、一概に言い切れないのが難しいところ。
ですが、自分の不調を知るバロメーター代わりに、このチェック項目を活用されてください。
身体の不調がなかなか解消されない方は一人で悩まず、詳しい体質診断は、
中医師の免許を取られている先生や漢方医の専門へご相談されてくださいね!